キャレモジ作品を飾ることにより、そこにいる方が心地よくなる飽きのこないインテリアアートを目指しています。

イニシエーション に寄せて　－　田中逸齋
古代文字とはこの世界の森羅万象を抽象化し簡素化された神への捧げものである。現在私たちが使用している文字の起源は甲骨文字であるが、文字(もんじ)と捉えると東洋だけで生まれたものではなく世界共通で生まれている。世界最古の壁画アルタミラやエジプトのヒエログリフなどもその一例。いわば文字(もんじ)は世界共通の認識で作られたものである。

今回のイニシエーションは古代文字から脈々と変化してきた文字を進化させるのではなく、退化、または時代を逆行させ文字本来の姿を迫ってみた作品。動物をメインに古代文字からさらに時代を逆行させ、大自然への祈りを込めて。

現代社会も経済も人間は進化しよりよい暮らしを獲得してきた。しかし時には時代を逆行させることを考えることも重要ではないのか、という問いでもある。イニシエーションにて儀式祈り等の意味を持ち、古(いにしえ)にも通ずる。